吉川 彰浩さんの講演会

本日、吉川 彰浩 講演会、in 池田浄念寺 に行ってきました。

吉川さんは東京電力のふくしま第2原発に社員として昨年6月まで勤務されていた方で、福島原発の実情や原発作業員の実情を発信していくために、現在、フリーで活動しておられます。

震災時の現状。
とにかく自分達しかやる人がいなくて、冷却水を運んできた自衛隊も国の指示で入る事ができず、無免許でタンクローリーを運転して冷却水を運んだこと。
知識があるし、被曝するのはわかっていたけれど、それでも「自分がやらなくて、誰がやる」と不眠不休で作業していたこと。
それでも町を歩けば、「東電の社員は休むな。茶なんか飲む暇あったら働け。」と言われていたこと。

今も廃棄塔からは1000万ベクレル/時放出されている。
今月から蓋をする作業が始まる。
そして、現場には放射能を浴び続けて作業している人達がいる。
そして、その人達の日給も下がり続けていること。などなど。

吉川さんは
「東電のいいところも悪いところも知って欲しい。
そして、判断して欲しい。
がんばっている人には、素直にがんばっていると言って欲しい。
でないと、あの原発に未来はない。
現場で働いている下請けの人達はプレハブの寮で生活している。
改善したいと考えている。
賃貸住宅を建てたい。
町に住みついて欲しい。
あきらめないで欲しい。
その改善をしないと原発の復興はない。」
とおっしゃっていました。

2時間があっという間でした。
明日の大町では、また違うお話が飛びだしそうです。

junko